明日の記憶を見てきました。
広告代理店で部長として有意義に働いている佐伯部長(49歳)。
仕事は大口の契約が取れ、一人娘は結婚間近。夫婦間も円満でそれなりに幸せに過ごしていた。
しかし最近は人の名前が思い出せない、食欲が湧かない、いらいらすることが多くなったという自覚症状が気になりだして……。
仕事に燃えていた佐伯部長が、徐々に仕事がわからなくなっていく場面はリアルな表現で、認知症の人がよく起こすパニックにいたる過程がわかるような気がします。
人の名前が思い出せない、行きなれた場所がわからなくなる、約束を忘れる、急かされると判らなくなる。これらのシーンが丁寧に表現されていて、見ていて一緒に悲しくなっていく。
介護を受け入れた妻も、生活のため仕事に出る。
仕事に出、責任を任されだすと精神的に追い詰められることが多くなっていき、夫婦間の溝を深めてしまう。
夫を見守りたいという思いと、認知症の病から起こす行動を受け入れられなく、声をつい荒げてしまう自分の葛藤。
そしてその葛藤が自分のせいだとわかっているので、それを見ているのが辛い夫。
今の日本での福祉システムでは、60歳以上の要介護者に対してはいくらかの福祉サービスを受けられるけれども、若年性の人が受けられるサービスは少ない。
しかも会社を早く退職しているため、年金なども少ない。
また発症が若かっただけで、身体は若いため身体能力は高いため、介護自体は高齢者のそれとは全く違う。
こんな今の福祉システムを続けていると、冒頭の佐伯さんになってしまうのはある意味納得できる。最初の長谷川式のテスト(認知症の度合いを調べるスケール)で、佐伯さんはかなり悪い点を取っていたから、この時点で進行がかなり進んでいたとしても、病状の進行が早すぎるという思いもありますけれど。
この映画を見ている客は50代以降の方が多く、認知症の人が家族に居るのか、それに近い人か……。と勘ぐってしまう客層ばかりでした。
私としては、家族を介護したことが無い人にこそ見てもらいたいと思います。
広告代理店で部長として有意義に働いている佐伯部長(49歳)。
仕事は大口の契約が取れ、一人娘は結婚間近。夫婦間も円満でそれなりに幸せに過ごしていた。
しかし最近は人の名前が思い出せない、食欲が湧かない、いらいらすることが多くなったという自覚症状が気になりだして……。
仕事に燃えていた佐伯部長が、徐々に仕事がわからなくなっていく場面はリアルな表現で、認知症の人がよく起こすパニックにいたる過程がわかるような気がします。
人の名前が思い出せない、行きなれた場所がわからなくなる、約束を忘れる、急かされると判らなくなる。これらのシーンが丁寧に表現されていて、見ていて一緒に悲しくなっていく。
介護を受け入れた妻も、生活のため仕事に出る。
仕事に出、責任を任されだすと精神的に追い詰められることが多くなっていき、夫婦間の溝を深めてしまう。
夫を見守りたいという思いと、認知症の病から起こす行動を受け入れられなく、声をつい荒げてしまう自分の葛藤。
そしてその葛藤が自分のせいだとわかっているので、それを見ているのが辛い夫。
今の日本での福祉システムでは、60歳以上の要介護者に対してはいくらかの福祉サービスを受けられるけれども、若年性の人が受けられるサービスは少ない。
しかも会社を早く退職しているため、年金なども少ない。
また発症が若かっただけで、身体は若いため身体能力は高いため、介護自体は高齢者のそれとは全く違う。
こんな今の福祉システムを続けていると、冒頭の佐伯さんになってしまうのはある意味納得できる。最初の長谷川式のテスト(認知症の度合いを調べるスケール)で、佐伯さんはかなり悪い点を取っていたから、この時点で進行がかなり進んでいたとしても、病状の進行が早すぎるという思いもありますけれど。
この映画を見ている客は50代以降の方が多く、認知症の人が家族に居るのか、それに近い人か……。と勘ぐってしまう客層ばかりでした。
私としては、家族を介護したことが無い人にこそ見てもらいたいと思います。
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