最初に書いておきますが、私はこの「どろろ」の原作を読んだことはありません。アニメも見たことありません。せいぜい摩陀羅の元ネタということであらすじを多少知っているだけです。

でもこの作品は手塚治虫作品を見ている気持ちにさせてくれます。原作が手塚治虫だから当たり前じゃんと言われてしまいそうですが、これは手塚治虫の作品です。
演技の間、シリアスなシーンの中に突然ギャグシーンを入れほっとさせる間、踊り子さんの動き、残酷な群集、カメラワーク。
この辺りが本当に手塚治虫の作品に通じます。

特にカメラワークによる、画面の構成が絶妙な技。手塚漫画を読んでいる気持ちにさせてくれる構図ばかり。きっと原作にも同じ絵があるんだろうなーと思ってしまうほど。
そして踊り子さんの動きも手塚漫画の踊り子さんの動きそのまんまです。生身の人間であの踊りが見れるとは嬉しい限り。この踊りの振り付けを考えた方も本当にすごい!!!

妻夫木聡の美しさに目を奪われました。うわー、めっちゃかっこいい。韓国映画並みの激しく動き回るアクションさえもただかっこいい。柴崎コウは甲高い声が少しこの作品全体から外れてしまっているが、原作のちびっ子的などろろだったらこの位の元気があるだろうとも思う。賛否両論あるだろうけれどいいと私は思う。
劇団ひとりや土屋アンナが出るとは知らなかったので、映ったときは驚きました。特にひとりの情けなさが中々笑えます。
そして中井貴一は以前の大河ドラマの御館様とオーバーラップしてしまい、頭の中では混乱していました(苦笑)。

ストーリーもよかったです。ただこの設定は映画のみ?とか何故肝臓や心臓を口から吐く?とか摩陀羅や大神との接点を色々見つけ出しては一人喜んだりしてます。
原作を読んで再度見てみたい作品です。

というか。摩陀羅映画化しないのかしら。天下の角川なのに。

コメント

睦眠
神尾むつみ
2007年1月28日10:22

今の角川に、摩陀羅に着目できる人っているのかしら?(汗)

風嶋 みや
風嶋 みや
2007年1月28日20:27

いないだろうねー。残念ながら。

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