介護職員の配置増など検討 厚労省が人材確保で指針案
2007年7月4日 19時56分

 厚生労働省は4日、高齢者介護などの福祉現場で人手不足が深刻化していることを受けた人材確保の指針案をまとめた。施設職員の配置増の検討や、資格を持ちながら働いていない介護職を掘り起こすための対策を盛り込んでおり、同日の社会保障審議会福祉部会で示した。

 指針案は国、自治体、事業者などそれぞれが取り組むべき項目を列挙。人手不足をめぐっては、福祉分野の低賃金を原因に挙げる声が多く、同部会でも事業者に支払われる介護報酬の引き上げを求める意見が相次いだが、指針案では「介護保険料の水準にも留意しながら適切な水準の報酬を設定する」との表現にとどまった。

 職員の配置基準については、過酷な労働実態が指摘されていることから「従事者の負担を考慮し、一定の質のサービスを確保する」として、配置数を増やす方向で検討するとした。

(共同)


人員基準の見直しは正直嬉しいです。
病院での看護師さんの人員基準が大幅にアップしていましたから、やっと介護の方も良くなってきてやれやれです。

でも、介護報酬の見直しは無いままなんですね……。

病院での看護師配置の場合は、手厚く配置すればするほど医療機関に入るお金も多くなるため経営側も看護師側も懐が暖かくなり、人手が多くなった病院は手厚い看護も可能となり患者さんも満足感を得やすくなるでしょう。

でも介護報酬の見直しの無いまま人員基準を高くしても、経営側は不正請求になっては困るから人員基準を守るため介護者を多く雇っても、収入は変わらないまま。収入が変わらないまま人員が増えれば、賃金をさらに低くするしかありません。
ただでさえ低賃金なのに、さらに低くするんですか。

えーと、名古屋の求人広告を見ていると、福祉関係の求人は他の業種に比べてとっても多いです。資格は要るし、365日営業ですし、時間外勤務もサービス残業も多いのに、時給低いから、求人は出しているのに就職者が殆どいないため、ず〜〜〜〜っと広告を出し続けているわけです。
こんな状況下なのに人員基準を増やすだけならば、人が集まらずに事業所を閉鎖する箇所が増えるだけでしょう。
なんでこんな簡単なこと厚労省はわかんないでしょうかね。
年金問題で大変だってこともわかりますけどねぇ。

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