映画ではなく舞台の真夜中の弥次喜多を見てきました。
出演は弥次喜多の二人だけ。二人劇という奴です。
原作に沿って彼らもちょっとほもチックなんですが、笑って流せられる程度のニュアンスで済んでいましてちょいと残念。でも弥次さんと喜多さんのラブラブぶりには燃えましたが。

長瀬智也の映画版を少し見ただけで原作を知らないのですが、うまーく舞台用にアレンジしています。
二人が激しく掛け合いをする→オチが出る→激しく突っ込む→また激しく掛け合う→オチ→突っ込む→また掛け合い……と繰り返しの表現が程よく効いている。弥次さんサイドでの表現の後喜多さんサイドの表現というように微妙に変えた表現もあるが、基本的には同じことを繰り返す。セリフも振りも音も光も同じようにして繰り返す。しかしちょっとだけ変わっているポイントがある。それを見つけるのが面白い。M1見ているよりよっぽど面白く笑える。

海外公演した後の凱旋記念公演というのもあって、字幕付きでした。字幕付きといってもセリフを言う時に手書きで描いたボードを見せると言うやり方なので、踊っている時や早口でセリフを言いまくっている時は翻訳ボードは出ていない。だが海外でも笑いは取れたとのことです。言葉や文化がわからなくても何を表現しようとしているのかは通じると言うことでしょうか。文化の交流ってこういうことなのかもしれません。

お伊勢さんに向かって旅する弥次喜多。
だがこの旅には生と死、過去と今と未来、互いの情。これらが深くかかわっている。
お伊勢さんで神様にお会いすることではなく、その道中に起きた事柄に神様が存在する。そんな風に感じた作品でした。

按配と塩梅としおあめとうめぼしと照明なんてわかるか。
耳で聞いてこれら全てがわかる現代人なんていないと思うぞ。演出家さん。

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